[●REC]

ヒトが繋ぐ、時代を紡ぐ

投資で笑顔になれる人を増やしたい

ターニングポイント
代表
渡辺
WATANABE_ISAO

金融庁の発表により、世間を騒がせた老後2,000万円の問題。年金を払い続け、定年まで真面目に働いても、老後の生活が保障されないということに失望の声が多数上がった。そんな中、政府が推奨することからも、投資に注目が集まっている。しかし万人が投資に対するリテラシーがあるわけではなく、投資スクールに通っても成果を出せない人が多い。そんな状況に憤りを感じているのが、ターニングポイントの渡辺勲氏だ。「投資を通じて人の幸せに貢献したい」。そう思うようになったきっかけや、独自の投資教育が生まれた経緯などを聞いた。

働き詰めの仕事人生で出会った投資

現在はFXスクールを運営し、自身も投資家である渡辺勲氏だが、投資の「と」の字も知らない普通のサラリーマン家庭で生まれ育った。子どもの頃の夢はプロの野球選手。一方で、母方の祖父には自分と同じく社会的地位があり、安定した職業に就くよう強く言われていたという。「なぜ祖父が敷いた人生のレールを歩まなければいけないのだろう」と反発心を抱くことも少なくはなかった。

しかし、高校で体格や才能に恵まれている同級生を見ているうちに、プロの野球選手になるという夢は薄れていったという。結局は祖父の言う通りの道に進んだが、不満の多い仕事人生を歩むことになる。自分のために使える時間はほとんどなく、真夜中に職場から呼び出されることも多かった。

30代前半、同僚が始めたことがきっかけで投資に興味を持つ。簡単にお金が増えるものと思っていたが、大金をあっという間に失うこともあったという。そんなとき、偶然知り会った投資家の最終学歴が中学校卒業であることを知った。「高学歴である自分の生活と比較し、どちらが幸せそうであるかといえば、その投資家の方だった」。人生を変えたいという気持ちが大きくなり、投資の勉強を本格的に始めたのだった。

投資スクールへの疑問がサービス誕生のきっかけに

それからはわずかな時間を見つけ、生徒として投資スクールに4年通い、さらに副業として4、5年ほど講師経験を積んだ。投資のことを知るほどに資産が増え、とうとう本業の年収を超えることができた。

充実感がある一方で、「投資スクールはお金の本質をきちんと教えているのか」と疑問を抱いていた。スクールに通っている生徒の中では、投資で成功できるのは10%から20%という数字が常識。投資は難しいし、失敗して当然だと思い込んでいるのだという。だから失敗してもスクールを悪く思う人はいなかった。それを逆手に取り、あぐらをかいているスクールに対する憤りを隠せなかった。「投資を学びたいという方を食い物にしている」。投資によって人生を好転させつつあったからこそ、本当に投資を学びたい人のためになりたい。そう思って2019年に自身のサービスを立ち上げ、「ターニングポイント」と名付けた。そこには「お金に困っている人の人生の転機点になりたい」という意味が込められていた。

投資家になるためには、そのためのマインドが必要

株式、投資信託、金、REITなど、さまざまな投資がある中でFXを選んだのは「初心者が少ない資金で軍資金を作りやすい」というのが理由だ。現在は、オンラインで授業を行っている。会員様はパートをしている主婦や仕事の待遇に不満を持っているサラリーマンなどが多い。

FXを学ぶ上でチャートの読み方は言うまでもなく必須。もちろんそういった知識も提供するが、一般的なスクールとは異なる独自の手法を取り入れている。その1つが投資の習慣化だ。まずは、そのための日々の習慣作りを手伝うことから始めるという。毎朝、当たり前のように起きて歯を磨くように、投資を生活の一部に落とし込む。投資家寄りの生活に少しずつシフトしていく中で、並行して知識も身に付けていくのが特徴だ。

それだけでは終わらない。もう1つ大切にしているのが、マインドセットだ。「日本の学校教育では”失敗してはいけない”という意識が強い。その潜在意識を変えることが、投資で成功を収める上で大切」と力強く語る。投資家としての習慣やマインドを身に付けることができれば、それを子どもに引き継ぐことができ、次の世代までお金に関する心配事を減らせると考える。

渡辺氏は将来を見据え、投資が必要だと言う。「昔は、定年まで働いて、年金をもらえれば人生を全うできたから、投資なんて必要なかった」。時代が変わったことにより、将来的には仕事がAIや機械に代わり、お金の流れはますます変わることが予測されている。

投資が誰かの人生を救うこともある。スクールの生徒の中には、引きこもりの子どもを持つ人もいる。投資であれば外に出なくとも行うことができ、自立を促すことができる。そう考えたスクール生から子どもを預かることもあった。「お金を稼ぐ道が見つかれば、起こりえる8050問題の1つを解決できる」と訴える。

「投資によってすでに十分なお金があるのに、なぜ講師業をするのか」と聞かれれば、「成功した喜びを知っているからこそ、この気持ちを共有できる仲間を増やしたい」と答える。しかし、理念を共有し、広めてくれる人が少ないことが現状の課題だ。「お金の悩みから解放された生徒の笑顔を見たい」。より多くの人の笑顔を見るために、教えを引き継いでくれる講師を見つけていくことも目標になっている。

渡辺勲

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ターニングポイント
代表渡辺勲
1968年、東京生まれ。大学卒業後、仕事をする傍ら、副業として大手投資スクールで講師経験を積む。2019年にターニングポイントを設立。投資家としての習慣やマインドを身に付けることの大切さを重要視している。