[●REC]

ヒトが繋ぐ、時代を紡ぐ

無限の可能性をサポートし誰もが自らの目標に挑戦できる社会へ

Conversation
荏原商事株式会社
代表取締役社長
島田
プロゴルファー
平井亜実

社会インフラである水道事業を中心に、75年の歴史を刻んできた荏原商事。同社の島田薫社長が、活動をサポートしているプロゴルファーの平井亜実選手を迎え、挑戦を続けることへの思いや日ごろから大切にしていることなどについて、経営者とアスリートという視点から語り合った。

カストロールレディース優勝

― 7月にカストロールレディースで優勝されました。
平井 「 素直にうれしかったです。ただ、ステップアップツアーでランキング1位を獲得するのが目標ですので、今はもう1勝したいという思いを強くしています。
島田 「 私もドキドキしながらテレビで競り合いを見ていました。今回、優勝したことも素晴らしいのですが、最終日をノーボギーで終えたことに大きな成長を感じました。
平井 「 私自身もそれがすごい自信につながっています。

島田社長が平井選手をサポート

― 島田社長が平井選手をサポートするようになったきっかけは?
島田 「 当社の支社がある石川県でゴルフコンペがあったとき、紹介されたのが最初の出会いです。それから数日後、別の方から応援してほしい人がいるといって紹介されたのも平井選手で、運命的なものを感じサポートさせていただくようになりました。
平井 「 私もご縁を感じました。プロテストを目指すなか、サポートいただくことで練習に専念できたのは本当にありがたく、感謝してもしきれない思いでした。ですから、プロテストに合格したときに、島田社長へ「受かりました」と報告ができたことがとてもうれしかったです。
島田 「 当社では、平井選手をはじめ、スポーツを通じた次世代育成に取り組んでいますが、その根底には、自分たちに何かできることはないかという思いがつねにあります。そうしたなかで、平井選手のように世界を目指しているアスリートには、応援したい気持ちがいっそう強くなります。

経営者とアスリート、それぞれ大切にしていること

― 経営者とアスリートという違いはあっても、お互いから学ぶこともあると思いますが。
平井 「 島田社長はつねに新しいことに挑戦されているのが格好いいなと思います。今年創業75周年で、これだけ大きな企業のトップでありながら、現状に満足することなく、つねに上を目指す姿勢がすごく伝わってきて、私もそんなふうにいつも挑戦を続けていけたらと思っています。
島田 「 そうした気持ちは私にも伝わってきていて、ゴルフに対して真剣に打ち込む姿は非常に好感が持てますし刺激になります。ゴルフが一つ一つ基礎を固めていかなければ上達しないように、ビジネスも地道な積み重ねがなければ受注にはつながりません。向上心を持って挑戦を続けるという点で相通じるものがありますね。
― それぞれ日ごろから大切にしていることは何でしょう?
平井 「 先ほど挑戦するというお話がありましたが、試合中はどうしても予選落ちしないよう新しいことへの挑戦は怖いと感じることがあります。でも、そうした挑戦は次につながっていくものなので、練習してきた新しいスイングなども、怖がらずに試していこうと心がけています。
島田 「 その積み重ねが確実に力になっているのでしょうね。私自身がビジネスにおいて大切にしているのは、人と人とのつながりで、当社がこれだけ長く続いているのも、いいお客様に支えられているからで、本当に恵まれていると思っています。当社の若い社員でもお客様からお仕事をいただけているのは、普段から一生懸命通って人間関係を築いているからで、そうしたことはこれからも大事にしたいと思っています。
平井 「 それは私も実感していて、普段努力しないで急に成績が上がることは絶対ないと思っています。やはり、ビジネスもスポーツも、コツコツ努力することがいちばんではないでしょうか。
島田 「 そうですね。特に大きな仕事になると、それこそ何年もかけて受注できるということがあります。そこでは、信頼を積み重ね、ご提案するということを継続して初めて仕事になることが多く、努力の積み重ねの大切さはまさに共通します。

スポーツの持つ可能性

― スポーツの持つ可能性についてはどうお考えでしょうか。
島田 「 それはもう無限大ですね。東日本大震災のあった年に、サッカーでなでしこジャパンが世界一になりましたが、本当に人々に勇気を与えてくれて、スポーツの持つ力の大きさを実感しました。それは多分、試合に勝っただけではなく、それだけの努力をしてきたことが伝わってくるからなのでしょう。そこにたどり着くまでの努力を子どもたちが感じ、今度はその子どもたちが世界に羽ばたいてくれたらうれしいし、応援していきたいです。
平井 「 同感です。私自身、プレーを見て元気が出たとか、頑張ろうと思ったと言っていただくととてもうれしいし、自分のエネルギーになります。私が宮里藍さんを見てプロになろうと思ったように、今度は自分がそんな立場になれるよう頑張って、プレーで皆さんを元気づけられたらいいなと思います。
― 最後に、今後の目標やビジョンをお聞かせください。
平井 「 まずは、今年のステップアップツアーで年間1位を獲得できるよう頑張りたいと思います。その先には、アメリカツアーに挑戦したい思いがありますので、レギュラーで優勝争いができるよう技術の向上に努め、できるだけ早く目標に挑戦したいです。
島田 「 当社の今の大きな目標は100年企業になることですね。それに向け、これまでいただいてきたお客様の信頼を胸に、「やはり荏原商事に任せたら安心だ」と言われるよう努力していきたいと思います。これからも「水と空気」を中心に、皆さまのライフラインを支えている使命感を持ちながら取り組んでいきます。本日はありがとうございました。
島田薫平井亜実

RECORD

荏原商事株式会社
代表取締役社長島田薫
1992年東京国際大学卒業後、明電舎に入社し10年間営業職に従事。2002年荏原商事入社。2004年代表取締役社長就任。

RECORD

プロゴルファー平井亜実
1996年石川県生まれ。10歳からゴルフを始める。福井工業大学附属福井高校卒業。2021年6月プロ転向。小松カントリークラブ所属。2022年7月、「カストロールレディース」でプロ初優勝。