[●REC]

ヒトが繋ぐ、時代を紡ぐ

「ロード・トゥ・アウトスタンディング®︎」が世界基準で活躍できる人材を育成

ワールドクラスパートナーズ株式会社
代表取締役社長
大森健巳
OMORI_TAKEMI

ワールドクラスパートナーズ代表取締役社長の大森健巳氏は、同社が提供する研修の参加者にまずこう呼びかける。「頑張れば今の夢はかないます。でも、その夢をかなえるだけでいいですか。自分一人ではできないくらいの大きなプロジェクトをやりませんか。そのほうが面白いと思いませんか」と。

世界トップの叡智を結集した普遍的なトレーニング

大森社長が同社を設立したのは2014年。その時の思いを、「志高く、誇り高く、惑わされずそこにいるという、そんな人を育てたいと思いました」と振り返る。

それまでのキャリアの中で、大森社長は現在大きな成果をあげているビジネストレーニング構築につながる貴重な経験を積んできたという。「その一つが、成功するため100通りの方法を知識として知るより、一つの方法を実践する行動力がはるかに重要であると学んだことです」という。

そしてもう一つが、世界のトップで活躍している人に習うことで普遍的な学びを得たことだ。その中には、マーケティングの権威、フィリップ・コトラー氏や、コーチング業界の第一人者、アンソニー・ロビンズ氏、代表著作「エクセレント・カンパニー」で知られる経営コンサルタントのトム・ピーターズ氏など、錚々たる人物が名を連ねる。特にトム・ピーターズは、大森社長のプレゼンテーションを見て「日本人のイメージが変わった」とまで言われたそうだ。「そうした人たちの叡智を結集し、普遍的であることを目指すということから、世界で通用する基準という意味を込め、社名もワールドクラスパートナーズにしました」と話す。

こうして創り上げられたのが、同社のビジネストレーニングコース「ロード・トゥ・アウトスタンディング(RTO)」である。これは、それまで個々に行われていた研修、プレゼンテーション、コーチング、交渉術、マーケティング、チームビルディングを、7カ月のコースにまとめたプログラムで、最後の卒業課題では、タンザニアの子どもたちを支援するRTO SUMMITというチャリティイベントを開催して締めくくり、「卒業の段階で目標の売り上げを達成している経営者も少なくありません」と話す。

ゲーミフィケーションとコーチングをセットに

プログラムの構築にあたっては、「非常に飽きやすく、自他ともに認める3日坊主」という大森社長が、どうすればモチベーションを保てるかを行動心理学や社会心理学などを研究して開発。「コンテンツ提供にプラスして、チームでポイントを競い合うゲーミフィケーションとコーチングをセットにしてやる気を引き出す手法に行きつき、現在のスタイルになりました。これにより、個々が持つ能力が高いことを証明することにもつながっています」と紹介する。

さらに、中小企業の経営者を中心に、短期間で驚くような業績アップを達成する背景にも、こうしたゲーミフィケーションの手法とコーチングのセットが役立っているという。それは、参加者が成果をあげるのに際し、制限的な信念を持つ人や人間関係に悩みを持つ人が少なからずいるからで、「このトレーニングの効果で、従業員との関係や家族関係、健康問題など多岐にわたる悩みが、ビジネス面がよくなるとともに解消していきます」と解説する。

また、現在注力しているのが、売り上げアップだけでなく、社会への貢献を重視し、「志」を持って「志本経営(しほんけいえい)」を行う人材を育成する「経営塾」や、コーチ・トレーナーの育成だ。そうしたコーチングを指導する新団体の設立にも取り組んでおり、「これまで成果をあげた手法を、より多くの経営者や起業したい人に届けていきたいと考えています」と熱く語る。

価値10倍の商品・サービスを提供

そんな大森社長が、経営をするにあたって大切にしているのが、お客様の利益があってこその経営であり、そのうえで自らの利益もあるという大前提を貫いていることだ。しかも、お客様に提供するのは感動するレベルの商品やサービスであり、「私は『価値10倍の法則』と呼んでいますが、支払った金額の10倍の価値を感じていただくような商品・サービスでなければならないと考えています。10万円支払っていただいたら、100万円の価値があったと言っていただかなければならないのです。当社の研修も、お客様が投入した費用の10倍の成果を出していただき、感動となって自ずと紹介が発生する、真のカスタマーサクセスモデルを目指しています」と強調する。

実際、ワールドクラスパートナーズのビジネストレーニングコースであるRTOは、卒業者の紹介により参加する経営者や事業主などが多く、しかも、身内の紹介で受講する参加者が目立つという。自分が経験してよいと思ったものは、まず身内に紹介したくなることを物語っているといえるだろう。親会社の社長が、子会社の社長にRTOをすすめる事例などもある。

大森社長に今後の展望を聞くと、「例えばお茶や禅など日本で花開いた文化や日本人の志など、古来より伝わる叡智を後世に残し、ビジネスシーンでどのように応用できるのかをフレームワーク化し、発信していきたいと考えています。そして、『和を以て貴しとなす』という世界の平和につながる新たなスタンダードを打ち出していきます」と、その視線は広くグローバルを見据えている。

ワールドクラスパートナーズは、研修の卒業課題でタンザニアの子どもたちを支援する「RTO SUMMIT」を開催しているほか、タンザニアでの人道支援プロジェクト「WHITE HAT PROJECT」に参加している。RTO SUMMITは2022年で8年目の取り組みになる。さらに、大森社長が2016年にタンザニアに行った際に縁のあった、米国アリゾナ州の非営利団体「K2 ADVENTURES FOUN DATION」とパートナーとして提携。その縁で学校「Mwereni Integrated School for the Blind」と、孤児院「Summit Happy Home」等へ寄付を続けてきている。

大森健巳

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ワールドクラスパートナーズ株式会社
代表取締役社長大森健巳
研修講師、経営コンサルタントをしつつ、システム会社を立ち上げ宇宙航空研究開発機構JAXAの研究開発のサポートや、ソフトウェア開発、WEBサイト制作を行っていた。2014年にワールドクラスパートナーズを設立。各業界の世界トップの先生と共に研修を行った経験をまとめ、経営者が悩みを解決するアウトスタンディング®テクノロジーを構築し、世界基準で活躍できる人材育成に取り組む。