[●REC]

ヒトが繋ぐ、時代を紡ぐ

“治療”と“美容”を融合し
すべての女性を輝かせたい

GINZA AYUMi CLINIC
増田あゆみ
MASUDA_AYUMI

解決への一歩がなかなか踏み出せない女性特有の悩み。そんな女性のため診療や啓発活動、商品開発に精魂を傾ける医師がいる。「GINZA AYUMi CLINIC(銀座あゆみクリニック)」の増田あゆみ院長だ。

〝メディカルフェムテック〟の確立を

急性期医療や麻酔科、内科、外科、救急救命に携わったあと、産婦人科医として出産から開腹手術まで豊富な経験を積んだ増田院長が、同院を開業したのは2019年7月。患者さんの悩みの解決をとおして「女性としての自信を取り戻し、笑顔を輝かせたい」という思いから、婦人科・女性器形成を中心とするクリニックを開業したのである。同院では、再生医療技術を用いた女性器の皮膚再生治療も行っており、現在、それができる認可クリニックは国内では他にない。

近年、日本でもようやく女性の悩みを先進的な技術で解決しようという「フェムテック(Femtech)※」が注目されるようになった。増田院長は「世界に誇れる日本の医療技術を生かし、〝メディカルフェムテック〟の分野が確立されていけば、これまで解決できなかった悩みも解決可能になっていくでしょう」と前を見据える。

増田院長自身、大学病院の産婦人科で経験を重ね、受精卵から幼少期、思春期、成熟期、更年期、老年期に至る女性の一生を体の内面から見つめてきた。「緊急帝王切開や腫瘍摘出手術、さらに再生医療などをとおし培った女性器に関わる経験・知識を生かせるのは、美容外科においてさまざまな悩みに応える上で大きく役立っています」と話す。

女性が自分の体を大切にできる国に

社会的にも、2020年10月に野田聖子氏を会長に「フェムテック振興議員連盟」が発足。フェムテック関連製品の普及に向けた政策の推進などを政府に提言し、今年6月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2021」と「成長戦略フォローアップ」には「フェムテックの推進」が明記された。これは、女性の悩みの解決に役立つと同時に、サービスや製品の普及を通して経済にも大きく寄与することが期待される。

悩みを解決できたときの女性の輝く笑顔が、自分にとっても最高の幸せだと話す増田院長に今後について伺うと、「一人でも多くの女性に正しい知識を持っていただくとともに、『悩んでいるのはあなただけではない』というメッセージを伝えたいです」と力を込める。その上で、「日本を、女性がもっと自分の体を大切にできる国にしたい。自分に価値があると思えれば、それだけで頑張れるし、人生が変わってきます。出会えた皆さんを悩みから解放し幸せにするために、これからも全力を尽くしていきます」と、力強い言葉が笑顔とともに返ってきた。

※ 「Femtech」は「Female(女性)」と「Technology(技術)」を組み合わせた造語で、先進的な技術で女性特有の悩みを解決することを目指している

社会貢献

女性の悩みに寄り添う仕事自体が社会への貢献であり、今後、事業を成長させることで女性のための支援団体などへの定期的かつ継続的な寄付も、自分たちの達成目標の一つだと増田院長は話す。また、子どもから大人まで、各年代に応じた性教育の講演・啓発活動や、女性特有の悩み相談などを行うことも予定している。さらに、フェムテック関連における女性の起業支援や、女性の悩みを解決できる女性技術者の育成プロジェクトも始動しつつある。

増田あゆみ

RECORD

GINZA AYUMi CLINIC
院長増田あゆみ
山梨大学医学部を卒業後、東京の新渡戸記念中野総合病院で急性期医療を中心に、麻酔科、内科、外科、救急救命と幅広く学んだ後、山梨大学医学部付属病院の産婦人科に勤務。お産から婦人科腫瘍などの開腹手術まで数多く経験。女性の内分泌や不妊治療、再生医療の研究なども積極的に学び、山梨県富士吉田病院にて多くの手術症例を経験後、美容外科の道へ。老舗大手クリニックの理事長、院長、外科部長を歴任し、2019年7月にGINZA AYUMi CLINICを開院。