[●REC]

ヒトが繋ぐ、時代を紡ぐ

小手先のテクニックではないウェブ戦略の真価を提供したい

株式会社カラーズ
代表取締役社長
雄亮
IZUMI_YUSUKE

ウェブマーケティングを中心に、インターネットを活用した起業や収入の柱を複数育てる〝複業〟の支援など、法人・個人問わず、さまざまなオンラインビジネスをサポートするカラーズ。代表の泉雄亮氏は、変化の激しいウェブの世界で、集客から販売、ファン化まで総合的にコンサルティングし、成果を出し続けてきた。創業から約5年と若い会社ながら、自身が実践の中で蓄積してきたノウハウを駆使し、顧客の成長段階に応じた幅広い支援で信頼を得ている。

背水の陣で起業

中でも今、最も注力している事業は、マーケティングを自動化して収益向上を目指すビジネスモデルへの転換支援だという。これまで泉代表もお客様も、ウェブマーケティングで売り上げを上げるほど業務が増大するというジレンマを抱えていたが、自動化の仕組みで大きく労働環境を改善したのだ。これは近年、国内外で注目されているマーケティングオートメーションのこと。同社では、この言葉が広まる前から効率化のノウハウを磨き上げ、お客様にもこの価値を享受してほしいと、顧客企業への導入を進めている。ひとえに「お客様にも、自分の時間を手に入れて人生の幸福度を上げていただきたい」という思いからだ。

現在は右肩上がりで成長している同社だが、これまでの道のりは決して平坦ではなかった。最初の起業は、バンドを組んで音楽活動をしていた大学在学中、ライブハウスを立ち上げたこと。翌年には街を盛り上げようと野外音楽フェスを企画し、ゼロから協賛金を集めて有名なアーティストも招いた。しかし当日、大荒れの天気に見舞われてあえなく中止に。大きな借金を抱え、苦しい生活に耐えながら卒業後に就職した企業では、毎日早朝から深夜まで、土日もなく働き詰めという過酷な労働環境が待っていたという。

不運が続く中で一筋の希望となったのがウェブの仕事だ。大学卒業直前に後輩がウェブ関連の仕事を始めたことを知り、借金を返すために頭を下げて教えを請い、足を踏み入れた。すべては、自分で稼げる術を持ち、状況を変えるため。睡眠時間を削りながら副業として細々と続けてきたという。「このまま会社員を続けても未来は見えない」。半年ほどで会社を辞め、背水の陣で立ち上げたのがカラーズだ。「24歳で独立し、26歳には売り上げを目標の大台に乗せて法人化すると大学生の頃から決めていました。起業は思いつきに見えるかもしれませんが、実は計画通りなんです」。

コロナ禍でビジネスのオンライン転換を支援

立ち上げ当初は、個人でウェブサイトを作り、アフィリエイトやノウハウの公開で収入を得ていたが、またも悲劇が襲う。ある日、検索エンジンのアルゴリズム変更によって順位が著しく下がり、地道に築き上げてきたサイトの収入がゼロになったのだ。ショックではあったが、「ほかの人が同じ轍を踏まないよう、人に教える仕事を始めよう」と切り替えて、ウェブマーケティングを本格的に学び始める。ほかにも、独学で学んだ脳科学や心理学を生かしたセールスライティングの技術指導や、得意分野を生かした商材をオンライン販売するための起業塾など、さまざまに間口を広げ、ウェブの世界で身を立てようとする人を応援してきた。

顧客は、美容師やエステティシャンといった美容業界の方や、整体師、投資家、占い師など多様な顔ぶれ。コロナ禍では、ビジネスをオンラインに転換しなければという危機感を持った方から多くの相談が持ちかけられたという。「来店型の店舗は商圏が限られますが、ウェブなら商圏に縛られずにビジネスができます。ウェブ広告を打って集客したり、美容に関する講座の販売やオンラインサロンの運営などさまざまなアドバイスをさせていただき、多くの方が新たな収入の柱を育てて売り上げを伸ばしている状況です」。

〝気合いで乗り切る〟から〝仕組み〟で伸ばす仕事に

泉代表の元に寄せられる相談は、今の商売を伸ばしたいという人にとどまらない。商材が何もないところからどう起業すれば良いか、売り上げは出ているが今後どのように経営すれば良いかといった悩みや課題にも、数字に沿った指導と心理学を取り入れたアプローチで応えている。今後は、コンサルティングからプロデュース業に比重を置き、商材作りからマーケティング、販売までを一気通貫で代行する事業にも取り組んでいく予定だ。

幾多の困難を経て事業が軌道に乗った要因は、「周囲の人に助けられてきたおかげ。運は〝はこぶ〟という漢字の通り、ここまで運んでもらったように感じています」と振り返る泉代表。周囲の人の存在が自分の力になったように、「私自身が進化し続ける姿を見せることも大切。チャレンジを厭わず、失敗してもありのままを見せる。綺麗事を並べるのではなく、行動で示すことがお客様との信頼につながると信じています」。〝気合いで乗り切る〟仕事から〝仕組み〟で売り上げを伸ばす仕事へ。「私だけでなく、お客様も新しいビジネスモデルへ舵を切り、生まれた時間とお金で自己実現を図ってほしい。そのための支援に力を注ぎます」。もがき続けた時間と経験を機に、これからも顧客の事業に新たな価値を生み出し続けていく。

泉雄亮

RECORD

株式会社カラーズ
代表取締役社長泉雄亮
1990年、北海道生まれ。大学3年生の時、地方を盛り上げたいとライブハウスを立ち上げ、翌年には野外音楽フェスを主催するが、荒天による中止で大赤字に。就職先が過酷な労働環境だったことから起業を決意し、24歳で独立。脳科学と心理学の知識を活用したウェブマーケティング支援事業で、毎年増収増益を達成している。