[●REC]

ヒトが繋ぐ、時代を紡ぐ

業界営業トップを独占。28歳社長が見据える展望とは

株式会社AGプロモーション
代表取締役
浅田元季
ASADA_GENKI

「先輩社員の背を見て学ぶ」「飲みにケーションにより社員同士の親睦を深める」。一見、過去の産物のようなこれらの価値観を大切にしているのが、ウォーターサーバーの代理店事業などを手掛けるAGプロモーションの代表取締役 浅田元季氏だ。高校時代から営業の能力を開花させ、営業成績全国1位と結果を形にしてきた浅田氏。今の価値観と過去に良しとされてきた価値観の良いところを掛け合わせながら会社経営をし、優秀な営業社員を幾人も輩出している。事業立ち上げの背景と今後の展望について話を聞いた。

業界内の営業成績トップを突き進む

ウォーターサーバーの代理店事業を主に手掛けるAGプロモーション。ショッピングモールなどで催事イベントを行い、来店者にウォーターサーバーを紹介している。エリアは西日本。現在、大阪・中四国・九州に拠点を構える。

同社の特徴は、社員の平均年齢の低さと営業成績の高さだ。現在の平均年齢は23、4歳。現場で活躍している社員のうち、最年長は28歳。代表の浅田氏自身も28歳と若い。

「業界における営業成績トップ1~3位を弊社の社員が占めています。ちなみに1位は私です。結果を出している営業マンが新人と共に現場に入ることで、未経験者をどんどんプロ営業マンへと育成している。これが弊社の強みだと自負しています」

全国トップクラスの営業社員たちも、未経験からのスタートだったという。成長を遂げた彼らの共通点は「営業に挑戦したい」「稼ぎたい」という2つの意欲。まずは力のある先輩社員と共に現場に入り、その背中から学ばせている。

「言葉で教えることも大切ですが、背中を見せたほうが早い。教わるほうにとっても行動で示されるほうが納得できるでしょう。今でもスタッフと現場に入る機会を定期的に設け、私の背中を見せるようにしています」

高校時代に花開いた営業能力を携え、22歳で会社を設立

浅田氏の営業歴は10年に及ぶ。高校を卒業後、アルバイト先の大手石油元売り会社に就職。アルバイト時代から関西で営業成績1位を収めていたことを買われ、店長から就職を勧められたという。その後に転職した通信商材、イベントプロモーションの営業でも1年で全国1位という成果を残している。

独立し、AGプロモーションを立ち上げたのは浅田氏が22歳のときのこと。高校卒業時、大学に進む同級生たちに宣言していた「みんなが新卒入社するころには独立している」の言葉を有言実行した形だ。

ウォーターサーバーの代理店事業に目を付けたきっかけは、設立半年前に訪れたフード系イベントでの偶然の出会いだった。

「ビールを飲んでいたら、ちょうどそこにウォーターサーバーブースがあり、水を勧められたのです。確かにおいしいなと思って、自宅に導入しました。会社を設立し、商材をどうしようと思った際、これなら自信を持って営業できると思ったのです。当時、ウォーターサーバーの普及率は10%以下で、未来がある市場だとも考えました」

伝手もコネもない状態から、ウォーターサーバー会社に問い合わせた浅田氏。過去の営業成績を評価され、代理店事業を始めるに至った。

今後は新事業に着手予定。
若手社員の夢の後押しにも取り組みたい

自身を含め4人でスタートし、現在は25人ほどに増えたAGプロモーション。先輩からマネジメントを学び、組織構築を推進。今後は6人の役職者を2人ずつ振り分け、福岡・東京に支店を出して3都市で事業を進めていく計画だという。

浅田氏に今後挑戦したいことを尋ねると、ウォーターサーバーの自社製品開発のほか、BAR事業、ホワイトニング事業と意外な回答が返ってきた。畑違いの2つの事業は、いずれも浅田氏の興味関心から着想されたものだという。

「お酒好きであり、社員との飲みにケーションを大切にしているため、BARがあれば接待や社員同士の飲み会に使えて良いのではないかと思いました。ホワイトニングも、私自身が受けて感動した経験がある。こちらも福利厚生に使えます。営業にとって、白い歯は武器の1つになりますから」

加えて、社員の挑戦も後押ししていきたいと語る。ウォーターサーバーの営業で一定の結果を残した社員に対し、夢をかなえるバックアップを約束しているのだ。

「独立時に悩むのは資金と人脈。ここをバックアップしたい。育てた社員たちが社長になり、グループ会社として成長していく未来を思い描いています」

「社長になったら現場に出る必要がなくなると思っていた」と語る浅田氏。しかし、十分に人材育成をすることなく任せきりにした結果、赤字を出してしまった経験があるという。「社長が現場に入ると空気が変わります。定期的に気持ちを引き締めてもらえているのではないでしょうか」と語る。「私の成績を抜きたい社員も多い。私がまっとうな営業でしっかり成果を出しているのを見ることは、彼らの意欲の向上にもつながるでしょう」。

浅田氏から学び、成果を出せるようになった先輩社員は、後輩たちにその背を見せる。後輩が成果を出せば先輩のインセンティブにもつながるようにしているため、厭わず新人育成に関わってくれるという。成果を上げられずモチベーションが下がってしまった社員は、あえてトップ層と組ませる。メンバーの配置にも気を配り、社員一人一人・チーム・会社すべてで良い結果が出るマネジメントを行っているという。

1日1件成約できれば良しといわれる業界で、1人平均3件を誇るAGプロモーション。未経験から営業力を身に付け、育成・マネジメント・管理者と若くしてステップアップできる環境が、若い社員たちのモチベーションを後押ししている。

浅田元季

RECORD

株式会社AGプロモーション
代表取締役浅田元季
高校卒業後、JXTGホールディングス ENEOSに入社。3年連続で営業成績最年少1位の成果を残す。その後、株式会社レジェンドプロモーションに入社。通信商材、イベントプロモーションの営業にてわずか1年で全国1位という成績を残す。2017年10月10日、22歳で株式会社AGプロモーションを設立。ウォーターサーバーの催事営業業界において、業界初の社長にして営業成績全国1位に。現在は社長業に専念し、組織拡大に注力中。