[●REC]

ヒトが繋ぐ、時代を紡ぐ

動画編集スキルを短期間でリスキリングし、可能性を広げる。

アズール株式会社
代表取締役社長
青笹寛史
AOSASA_HIROFUMI

働き方が多様化するなか、リスキリングとして動画編集の知識やスキルを学び、独立開業や副業に活かす人も増えている。YouTubeの人気番組「令和の虎」の“あお”としてもおなじみの青笹寛史氏が主宰する「動画編集CAMP」は、週末の2日間でYouTubeの動画編集スキルが学べるオフラインの動画編集スクールだ。運営するアズール代表株式会社の代表を務める青笹氏に、リスキリングの必要性や動画編集を学ぶメリットを聞いた。

週末の2日間でプロレベルの動画編集の知識を

もともとオンラインで動画編集を中心としたオンライン教育業を手がけていた青笹氏が、対面での動画編集スクール「動画編集CAMP」を開校したのは、2022年12月のこと。学生時代から、延べ5000人を超える動画編集者を指導、育成してきた青笹氏だったが、昨今の動画編集需要の高まりなどを背景に「直接会って教える」ことの大切さを徐々に感じるようになり、開校を決めたという。

「動画編集CAMP」の受講コースは、週末の2日間のみ。YouTubeに特化した動画編集スキルが2日間で学べるという短期集中型のスクールだ。競合他社の多くが数カ月から半年といったスパンでのコースを設定するなかで、かなり異質の存在だとも言える。

「受講生が結果を出すことはもちろんですが、クライアントに評価されることにこだわりを持っています。正直、顧客満足度は言葉巧みに肯定するなどで調整することは可能ですが、クライアントからの評価はごまかしがきかない。生徒と我々の関係というよりも、発注者からの信頼。このスクール出身であれば、ある程度のクオリティーが担保されている、と思ってもらえるような内容を提供しています。実際にクラウドソーシングの募集に『動画編集CAMP』受講生限定という案件があったり、推奨スキルのところに『動画編集CAMP』受講生レベル、と記載があったりするので、それは達成できているのでは、と考えています」

免許や学歴にとらわれない働き方を

もともと自ら動画編集者として活動していたことが、今につながっているという青笹氏だが、大学は医学部。医師免許を取得したにも関わらず、医師にはならず経営の道を選んだという一風変わったキャリアを持つ。

「動画編集を始めたのも医学部在学中のことでした。当時、医師になったとしても20代半ばでは手取りが30万ほど。東大を卒業した高校の同級生も収入20万円台からスタートしていると聞き、何かしらスキルを身につけてサブワークをしていかないといわゆる普通の暮らしができないのでは、と思いました」

そこで、青笹氏は動画編集に目をつけた。クラウドソーシングを利用して、アルバイト替わりに案件を受注。その面白さに夢中になりスキルを高めた結果、案件が増えていったという。当時はすでに動画編集者としてだけでなく、それを教えるオンラインのスクールも主宰。大学を卒業するころには、その事業も軌道に乗っていた。

「大学4年のときに始め、1年目ですでに3、4000万くらい。最終的には年間営業利益1億円が見えてきたところでした。私は医師免許を取得しましたが、このビジネスでは資格は一切必要ない。ただ勉強をして自分の価値を高めていく。免許があれば、大学を卒業すれば、という話ではなくて優秀ならば仕事が来る。そのシンプルな構造が面白いですし、その方が本質的。今後は、こういった働き方が増えていくのではないかとも感じています」

リスキリングの必要性を広めたい

自らと同じように、より多くの人がリスキリングで知識やスキルを高めてもらいたいという青笹氏。それを武器に「すべての大人が勉強して自己の力で人生を切り開ける世界にする」のが目標だという。

「ジョブ型採用が広がっていくなかで優秀な人、つまりスキルを持っている人だけが稼げるようになってきています。学歴だけで50代、60代まで生き抜けるような世の中ではない。そういう時代だからこそ、もっと広く多くの方にリスキリングの必要性を知っていただきたいと考えています」

「リスキリングとして学ぶべきものは本人がやりたいことはもちろん、市場価値の高いものを見つけることも重要」だという青笹氏だが、学ぶだけでなく行動回数を増やすことが成果につながるとも話す。

「成功する確率が100%のものでなければ一歩を踏み出せない、という方も多いですが、それはもったいないですよね。成功確率が10%であるなら、10回挑戦すればいい。成功確率100%のものをひらすら待って、1回も行動しないから成功もしない、という方がほとんどなのかなと。動画編集は市場需要も高いからこそ、行動しやすい。これは自分の経験だけでなく、当スクールの受講生の実績から実感していることです」

2022年12月に開校した「動画編集CAMP」をフランチャイズ化し、全国で約30店舗を展開。短期間で実践的なスキルを学べるとあって、受講者数も右肩上がりだ。青笹氏は、“あお”としてYouTubeの人気マネードリーム番組『令和の虎』に出演するほか、最近ではインフルエンサーとのコラボレーションなども積極的に行っている。

「目標は全国制覇。各都道府県に『動画編集CAMP』が1店舗ずつあるところまで、頑張っていきたい。どこに住んでいても同じクオリティーの授業が受けられ、短期間でプロの動画編集者になれる。多くの人に動画編集をリスキリングし、可能性を広げてもらいたいと思っています」

青笹寛史

RECORD

アズール株式会社
代表取締役社長青笹寛史
島根大学医学部在学中に動画編集業を始め、2019年に動画編集を中心としたオンライン教育業を展開。その後、医師免許を取得するも経営の道に進む。2022年12月にオフラインの動画編集スクール「動画編集CAMP」を開校。現在、全国にて展開中。